類型 |
企業名 |
取り組み内容 |
労働重視型 |
(株)加藤製作所
岐阜県中津川市
金属製品製造 |
・ |
土日勤務の高齢者を雇用。工場の稼働日数を年350日に引上げ。 |
・ |
高齢者雇用のモデル企業として2001年の「全国高齢者雇用開発コンテスト」で「厚生労働大臣最優秀賞」を受賞。 |
|
(株)アイ電子工業
栃木県大田原市
受託機器・受託開発品、
産業用機械製造 |
・ |
若手フリーターを含む未熟工を活用。 |
・ |
高齢者雇用の場づくりに、生産会社として「(株)玄人軍団」設立し、国内における抜群の低生産コスト方式を確立。 |
|
(株)ちくま精機
長野県東筑摩郡
電気機械器具製造 |
・ |
地域の大手企業の「社外生産部門」ともいうべき工場を経営。 |
・ |
日系ブラジル人を構内外注労働者として活用。 |
|
長期雇用重視型 |
(株)樹研工業
愛知県豊橋市
プラスチック金型・ 射出成型機製造 |
・ |
少数精鋭主義で、世界一小さいプラスチック製品を製造。 |
・ |
高齢者を雇用し、定年なし(気力と体力ある限り働ける) |
・ |
技術開発の目標を打ち出し続けることで、停滞を防ぎ、高齢者と若者、成人達の融和を図る。 |
・ |
初任給は年齢で決め、その後能力別に段階を決める独自の賃金体系。パートも厚生年金保険に加入。 |
|
西島(株)
愛知県豊橋市
工作機械製造 |
・ |
「生涯雇用」は創業(1924年)以来の信念。定年なし(1995年に正式制度化)。 |
・ |
高齢者でも技術の高い人の雇用を継続し、技術立企業の実現を目指す。 |
・ |
年功賃金でなく、成果主義も導入し、固定費と業績をバランスさせている。 |
|
サンコーインダストリー(株)
大阪市南区
小物ねじに特化
した卸売問屋 |
・ |
「中小企業の強みは運命共同体」と考え、活力ある運命共同体を目指す。現在45~59歳層が多い。 |
・ |
定年(現行60歳)の65歳への引上げは未検討。 |
・ |
再雇用で対応中。高齢者は個人差が大きいので選択肢(ex.勤務時間)を増やすのが望ましいとの考え。 |
・ |
再雇用時の給料は60歳時の10%減に止めている。 |
|
共生重視型 |
(株)I.S.T
滋賀県大津市
機能性複合繊維等
の開発・製造 |
・ |
社会貢献と自社の成長を相乗的に果たすべく、地域の高齢者の雇用システム開発に取り組む。 |
・ |
2003年度の「全国高年齢者雇用開発コンテスト」で「厚生労働大臣最優秀賞」を受賞。 |
・ |
正社員の定年は60歳だが、希望者は全員65歳まで継続雇用すべく就業規則を改定(それ以降も健康上問題なければ引き続き勤務可)。 |
|
ネクスタ(株)
大阪市東区
包装製品・環境関連商品
の企画・開発・販売 |
・ |
「地産地消」を理念に営業・生産拠点を配置。 |
・ |
60歳定年。再雇用制度で能力活用。 |
・ |
社会事業を社業がらみで検討。高齢者継続雇用促進だけでない社会システムを成長させるべきとの信念。 |
|
(有)渡辺工作所
岡山県倉敷市
自動車部品製造 |
・ |
社員20名のうち60歳以上9名。定年60歳。本人希望で65歳まで継続雇用、それ以上はパートで。 |
・ |
能力発揮の可能性に合わせて働けるシステム作りで明るい職場。 |
|
(株)折原製作所
東京都荒川区
トイレサニタリー製品の 開発・製造・販売 |
・ |
作業改善で女性・高齢者雇用を――外部専門家の力を借りつつ、種々の作業改善に取り組む。 |
・ |
生産現場に工場スタッフの活動拠点を設置。――工場スタッフの生産現場の直結化。 |
|
技術伝承型 |
(株)野口製作所
愛知県豊橋市
金属プレス加工・金型制作、 深絞り加工 |
・ |
技術の高度化と伝承に注力→高齢者と若手のグループ化により教育訓練の場作り。 |
・ |
60歳以上の再雇用制度を持ち、その制度で活躍する社員がシニア・エキスパートとして若い技術者の鍛え手。 |
・ |
再雇用者の賃金は、高年齢者雇用継続給付と年金併用の場合、その手取り額が最高となる水準に設定。 |
|
(株)五十鈴製作所
名古屋市南区
各種産業機械、鋳造設備 等の設計・制作・販売 |
・ |
1品料理作り(顧客の必要に応じ機器を製作)が特色で、高度な技術者と若手技術者の融合が必要。 |
・ |
ベテラン社員と若手技術者達が一緒に仕事をするシステムを採用。 |
・ |
定年は60歳だが、意欲と健康が許せば何歳まででも雇用。身分は嘱託、賃金は定年時の70%。契約は半年毎見直し。60歳以上の特殊技能者5名。 |
|
理念重視型 |
(株)前川製作所
東京都江東区
冷凍機・ガスコンプレッサー製造、 プラントエンジニアリング、コンサルティング等 (注)資本金10億円グループ企業
従業員2000名で定義上は
中小企業の枠を超える。 |
・ |
高齢者雇用で高い実績を誇るトップ企業。 |
・ |
1977年「定年ゼロ」を実質的制度として導入。 |
・ |
全国に4つある「高齢者職業活用センター」の1つ(財)深川高年齢者職業経験活用センターを運営。 |
・ |
人材育成重視と、企業は人の幸せを長期にわたり保証する機関との企業理念、及び個別生産型の企業性格(技術蓄積重視=人材育成と長期雇用の必然性)から生まれたシステム。 |
・ |
地域対応の独立法人を多数設置する独特の経営スタイルと、従業員のタイトル、機能、給与は相互に関連しない独特の仕組みを取る。 |
|